本格的なそばを食べようと思ったら、山形まで遠征する。
山形ソバの代表と言えば、いや自分が好きなのは「板そば」である。
久しぶりに「板そば」が食べたくなったが、山形まで出かけるまでもないか・・・そうだ!前からマークしていた近くの(と言っても10分ぐらいかかるが)蕎麦屋があった。
よく通る道に看板が立っており、そこから細い横道に入ったところにあるのは知っていたが、まだ行ったことはなかった。
知人のブログにその店が人気店だと紹介されていたこともあり、気になっていた。いつも混んでいると付記されていた。
本通りから脇道に入ると、まさに田舎の一軒家というか、風情もある。
ただ、奥まった場所だけに、人通りもほとんどなく、通りすがりで入る客はいないだろう。ほとんどはリピーターだろう。
駐車場も広く、50台ぐらいは駐車できそう。
土日にはおそらく満車になるのだろう、今日は6割程度埋まっていた。
覚悟していたが、待ち時間は10分程度、ラッキーだった。
畳敷きの部屋にテーブルが10数個、おそらく30人ぐらいしか座れないだろう。土日はどれだけ待たされるのだろうか?
冷たいそば、暖かいそばといろんなメニューがあったが、今日は最初から「板そば」に決めてきていた。
浅い木箱で出されるのが「板そば」である。
注文時、「ソバの太さは?大、中、小ありますが」と。
取りあえず「中」をオーダー。
「割りばしの先ぐらいの大きさです」
なるほど・・・
山形風のそばは、固く太いが、噛めば噛むほどそば本来の味が出る噛むそばである。
普通そばはそばつゆを少し付けて飲込み、のど越しの良さを味わうのが良しとされるが、山形風そばつゆは、だしで割った薄めの味付けであり、そば全体をそばつゆに漬けて食べるのが一般的である。
この板そばは1.5人前とのこと。
もっと大きな木箱に盛られたそばを、複数の同席者で分け合って食べることもある。
妻と食べに行った頃は、大盛りを頼み、2人で突っつき合ったものだが・・・つい思い出してしまう。
板そばは昔、大きな長い板や木箱にそばを盛り付け、農作等の共同作業や集会後に振舞ったのが由来とされている。
良いそば屋が見つかった。もうわざわざ山形まで出かける必要もない。
我が家から車で10分、言うことなし!
~~~~~~~~~~~~~~~