ハンガリーの首都ブダペストまであと
100kmぐらいか、
ブドウ畑にかこまれた丘の上に、
パンノンハルマ修道院が建っている。
この修道院もユネスコ世界遺産に登録されている。
1000年もの間、修道士たち
ワイン造りに力を注いできたという。
修道院の誕生は建国間もない10世紀末で、アジア系の移民だったハンガリー人の祖先がヨーロッパ諸国に溶け込もうとキリスト教に改宗して建てたという。
修道院は信仰の場だけでなく、
学問を身につける場所でもあった。
修道士たちは次々と貴重な本を集め、今では36万冊を誇る
世界最大級の図書館となっている。
聖書の写本や初期の印刷物など貴重なコレクションも保存されている。
パンノンハルマ修道院を有名にしたのは図書館だけではなく、修道士たちが作るワインも、品質が評価され、国内外に知れ渡ったという。
しかし、第二次世界大戦後ハンガリーが社会主義体制になると、贅沢品としてワイン造りは禁止された。
それから20年、修道院が再びこのワインを復活させようと、ぶどうの木の栽培から始め、再びワインが造れるようになってきたという。
そう言えば、修道院の売店でもワインが並んでいた。
パンノンハルマ修道院を後にし、アウトバーンを一路ブタペストへ・・・
しばらくして、渋滞が始まってしまった。
反対2車線には、車が1台も走って来ない。
どうやら
事故だ!
こちらサイドは、しばらくノロノロ進んでいたが、これが事故現場らしい。
スイカを運んでいたトラックが事故ったようだ。
スイカが道路脇に散らばっていた。やれやれ・・・
大事故でなくて良かった。
まだ明るさが残る時間に、最終訪問地である
ブタペストに入った。