「
シェーンブルン宮殿」は、18世紀、歴代ハプスブルグ家の居城で、
女帝マリア・テレジア*の時代に完成したとされる王家の夏の離宮である。
<*マリア・テレジアの末娘が、フランス革命でギロチン処刑されたフランス国王ルイ16世の悲劇の王妃マリア・アントーニア(マリー・アントワネット)である。>
建物は、あらゆる部屋を合計すると1,441室あり、両翼の端から端まで180mもあるという。
中は絢爛豪華な造りに、展示品もきらびやかなものが多かった。
フランスの
ベルサイユ宮殿に対抗して建てられたと言われる宮殿の庭園。
「シェーンブルン宮殿」は、オーストリアで一番重要な観光資源となっているそうで、
同宮殿と庭園群は世界遺産に登録されている。
ところで、ちょっと驚いたことがある。
シェーンブルン宮殿は観光客に公開されている2階部分を除いて、賃貸住宅として一般に貸し出されており、住民が住んでいるそうである。
居住者は建物の性質を変えない程度のリフォームは許されているそうだが、何かと不便な造りではないだろうか。
ただ、あの広い庭園を自由に歩けるのは、何と言っても羨ましい。
「美しい眺め」の意味を持つ「
ヴェルヴェデーレ宮殿」は、オスマン・トルコ軍を撃退したオイゲン公が建てた離宮で、現在は美術館となっている。
この宮殿は上宮と下宮からなり、間に色鮮やかな花が咲き誇る美しい庭園が広がる。
庭を歩くだけで結構楽しめそうである。
オーストリアの20セントユーロ硬貨の裏面には、門越しに見た宮殿が彫られているようである。
ウイーンには、このような歴史的な観光ポイントが、いくらでもある・・・
そしてウイーンでは、ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルトなどが活躍しており、
音楽の都にふさわしい、そういう楽しみ方のできる街であることは言うまでもない。
<追記>このブログを見てくれている大学同期の友から、紹介があったのがこの曲、
「Wien, Wien nur Du allein (ウィーン我が夢の町)」
さっそく検索してみたら、You Tubeで幾つか見つかった。その中で一番気に入ったのが
https://www.youtube.com/watch?v=s7crb_NTuWw
この曲を聴いていると、またウイーンに戻れた・・・そんな気になる。