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今は卒業式のシーズン、
被災地の小・中学校の卒業式が、よくテレビで取り上げられている。
学校が流され、間借りしている学校での卒業式・・・
犠牲になった子供にも卒業証書を・・・
など、痛ましい彼らにもようやく春が訪れている。
ただ、こういう卒業式を見ると、
晴れ着姿の女の子が目立つのに驚かされる。
今は小学生でも、こういう晴れ着を着せているのか?
正直、それさえ知らなかった。
日頃はテレビで小学校の卒業式が取り上げられることがないし、
最近、小学校の卒業式には、とんと縁がなく、
我が孫も男の子ばかり。
大学、高校の卒業式では、そういう晴れ着姿がみられることは、勿論知ってはいたが、
小・中学まで・・・
時代は変わった。
今朝も被災地の小学校の卒業式がテレビで放映されていた。
「被災地では、晴れ姿は自重してもいいのでは・・・」
古い古いふたりのつぶやきである。
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これに対し、さっそく会員の方からコメントが入った。
≪「華やかな晴れ着」これは、いま始まった事じゃ無く、岩手、宮城の沿岸部、特に漁業関連の地域では普通の事です。
昔からの風習で、卒業、入学、結婚、その他、冠婚葬祭に係る行事は、言葉は悪いですが「見栄を張る」これが浸透しています。
漁業者の間では、今でも「板子一枚下は、あの世」の考えが根強く残って居るので、事が有る時は、「華やかに」の考えが、有るのかも知れません!!!
津波被害で、子供達を、可哀想な目に合わせたので、親は、尚更、華やかに送り出しますよ!!
その地域外では、考えられない事ですけど。。。≫
自分の経験や考え方に合わない、受け入れにくいことには、
つい「時代は変わった」と思いがちであるが、
それは早とちりであった。
日本は狭い島国ではあるが、永い伝統は、
この情報化時代でも、その地その地にしっかり根付いている。
その典型は”祭り”かも知れないし、
飽食の今の時代でも、その地独特の食文化も残っている。
この小学校の入学・卒業式の”着飾り”の風習もそういうことか、
そう思い知らされた一件である。
ただ、この”着飾り”の風習については、放映するときに、
マスコミは一言コメントを加えるぐらいの配慮があってもよかろう。