五能線は、秋田県と青森県の海岸線を走り、
一度は乗ってみたいローカル線として、全国的に人気を集めている。
ここを走るリゾート列車は、「リゾートしらかみ号」、
一日3往復運転されている。
今回乗った「リゾートしらかみ3号」は、今年4月から運転を開始したばかりのハイブリッド・トレイン「青池号」であり、まことにラッキーであった。
この「リゾートしらかみ」は、人気が高く全座席指定、
前日に指定券を求めようとしたが、連日ほぼ満席、
やっと確保した指定席券が、まだ一編成しか走っていない「ハイブリッド・トレイン」に、当たったというわけである。
秋田から五能線の起点である東能代駅までは、
左手に米どころ、「八郎潟」を望みながら走る。
今年もお米は心配なさそうである。
この列車はまことに豪華であり、人気の理由がここにもある。
この日も満席。一見空いているようであるが、
展望車やイベントなどで、みんな車内をうろうろしている。
1車両の定員は、34~40名、
ゆったり感は新幹線のグリーン車並み、
いやそれ以上かもしれない。
左手に日本海を見ながらの車窓、
いつまで観ても飽きない。
こういうときの駅弁は、また格別である。
これほど海岸線に近いところを走る線路も珍しいが、
津波に襲われたらひとたまりもないな・・・
そういう思いが走ったのは、言うまでもない。
途中では、「津軽三味線」の生演奏や、
「津軽語りべ」などのイベントまで組み込まれていた。
この「リゾートしらかみ」の旅は
仙台~秋田は「こまち」
新青森~仙台は「はやて」
を乗り継いで、およそ12時間の日帰りの旅であった。
<補足>ハイブリッド・トレイン :
2011年4月、新青森開業とともに新登場。
ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせ、列車は電気モーターで走る。
発車時は蓄電池電力を使用し、加速時はディーゼルエンジンが動作して発電機を動かし、
蓄電池電力と合わせてモーターを回転させる。
減速時はモーターを発電機として利用し、ブレーキエネルギーを電気に変換して蓄電池に充電するシステムである。