東北新幹線には、他の新幹線と違い、さまざまなタイプの新幹線が走っている。
例えば、東京と山形・新庄を結ぶミニ新幹線「つばさ」と、
東京と秋田と結ぶミニ新幹線「
こまち」
の存在である。
<「こまち」 2011-9月 仙台駅で撮影>
秋田行の「こまち」は、東京から盛岡までは、新青森行の「はやて」に併結されて走り(最高時速275㎞)、
盛岡から秋田までは、在来線を走って(最高時速130㎞)、秋田へ向かう。
<手前が「はやて」、向こうが「こまち」 2011-9月 仙台駅で撮影>
「こまち」は、「はやて」などの普通の新幹線にくらべ幅が狭い。
この理由は、在来線区間(盛岡~秋田)の線路の幅は、新幹線と同じ広軌1435mm(在来線の線路幅は1067mm)に取り換えられているが、
トンネルや、ホームなどは、在来線のまま使っているためである。
勿論、この区間は、在来線の電車も走る。
結果として、座席数も普通席は2列+2列(新幹線は3列+2列)、
グリーン車は2列+1列(新幹線は2列+2列)
となっている。
面白いのは、「こまち」は、仙台駅など、新幹線の駅に止まると、ステップが出てくる。
列車の幅が狭いため、隙間が広くなり、落下防止のためである。
<2011-9月 仙台駅で撮影>
一方、秋田駅など、在来線区間の駅では、
ステップは、閉まったままである。
すなわち、「こまち」の車幅は、在来線のホーム幅に収まるように、
在来線電車と同じサイズに設計されている。
<2011-9月 秋田駅で撮影>
山形新幹線でも同様である。
ところで、「こまち」は全席指定制であるが、
秋田~盛岡間だけは、空いている席に自由に座れる「特別特急券」が発売されている。
久しぶりに、「こまち」を利用した。