前編:
イギリスの旅(20) ロンドン4 観光は地下鉄利用で
ロンドンにはたくさんの博物館、美術館があり、興味のある人にとっては博物館・美術館巡りだけで、ロンドンに来る価値があるのだろう。
今回はもっともポピュラーな?大英博物館とナショナルギャラリーを駆け足で観て回った。
大英博物館は、大英帝国最盛期に世界各国から集められた、貴重な発掘物や美術工芸品などが所蔵されている世界最大級の博物館とされている。
入ってすぐのところに人だかりが・・・「ロゼッタ・ストーン」である。
エジプト象形文字解読の手がかりになったとされる。世界史の教科書でもおなじみとか?
人間の顔をしたこの動物はアッシリア(メソポタミア、現在のイラクの北部を占める地域)のマッソスと呼ばれる像。
ヒゲのはえた人の顔と翼を持つ牡牛、人頭牡牛は悪霊を払う力があると言われ、王宮の入口や城門に飾られた守護像とか。
ギリシアのパルテノン神殿の彫刻群。
3つの部屋いっぱいにミイラに関する展示がされている。
ミイラのいまはX線撮影の対象に。
約700万点が収蔵されており、うち常設展示されているのは約15万点、わずか2%に過ぎないが、
それでも大英博物館を1日や2日で見ることはとても無理とよく言われている。
4~6月には東京都美術館で、「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」が開催されていた。
700万点を超える収蔵品から選び出した100作品を通じて、200万年前から現代に至る人類の創造の歴史を読み解こうとする試みだったようである。
700万点・・・いくらでも貸出できるはずである。
ナショナルギャラリーは、ロンドン中心部のトラファルガー広場に面しており、世界最大の美術館のひとつとされている。
13~20世紀初頭のヨーロッパ絵画コレクションが中心で、レオナルド・ダビンチやボッティチェリから、ゴッホやセザンヌまで、一流の作品が集まっていると言われている。
何気なく見ていたが、モネだ!
ルノアール
ゴッホ
ルーベンス
などなど・・・
2時間で打ち切り、正面玄関を出ると、そこはトラファルガー広場である。
広場の中心に建つネルソン提督像を囲む4匹のライオン像が、三越のライオンのモデルと言われている。
イギリスに来て、物価高には驚かされた。
ところが、この世界的に有名な大英博物館やナショナルギャラリーは無料である。
勿論写真撮影もOK。
ワシントンのスミソニアン博物館や、ニューヨークのメトロポリタン美術館も無料だった。
世界を代表する博物館・美術館の姿勢かもしれない。
残念ながらそのレベルの博物館・美術館は、日本にはない。
次編:
イギリスの旅(22) ロンドン6 ピカデリー・サーカス界隈
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